為替レートはどうして動くの?

為替レートはどうして動くの?

為替レートは24時間常に変動していると「外国為替市場ってどんなところ?」で書きましたが、なぜ為替レートは変動するのでしょうか?

これは勝手に変わっているわけでもなく、かといって誰かどこかの偉い人が決めているわけでもありません。

一言でいうと、「需要と供給のバランス」によって変動しています。

たとえば、Aさんが「1ドル100円で買いたい」という注文を出したとします。
でも、「ちょっと待った~」とBさんが「1ドル105円だすから買いたい」と言ってきたとします。

すると売り手からすると当然Bさんに売ろうとします。

しかし、絶対にドルを買いたいAさんは「じゃあ110円出すから売ってくれ」と言ったとします。

さらにCさんが出てきて「自分は120円出すぞ!!」と、さらに・・・・・・・。

このようにして人気があり、買いたい人が多い通貨ほど価格が上がっていきます。
この例の場合だと、ドルの価格がどんどん上がっていって、さらに円の価値がどんどん下がっていっているのが分かると思います。

このようにある通貨が上がると相対的にある通貨は下がります。

もちろんこの例のように際限なく価格が上がっていくことはありません。

そのうちこんなに高いんじゃいらないやと次は逆に買い注文が減って、価格が下がっていきます。

このようにして市場の価格というのは自然と適正な価格に落ち着くようになっています。


では、このような通貨の人気というのはどのようにしてきまるのでしょうか?

これについて完璧に予測することは不可能ですが、色々な要因が絡み合っています。

1,各国の景気動向
2,各国の金利政策
3,アメリカの動向
4,紛争や戦争などの有事

ほかにも色々な要因がありますが、代表的なところだとこれくらいです。

1,各国の景気動向
景気のよい国の通貨は人気が高くなります。
日本の景気がよくなれば日本の株が買われます。
外国人投資家が日本株を買うには円がいるので円を買います。
結果円高が進みます。

2,各国の金利政策
金利の高い通貨と低い通貨、どちらがいいかって当然金利の高い通貨のほうがいいわけです。
金利収入が得られますから。

3,アメリカの動向
アメリカドルは世界の基軸通貨といって、もっとも取引高が多く、貿易決済にも使われています。
ですので、アメリカの経済状況や政策などの影響は非常に大きく各国の通貨にも影響します。

4,紛争や戦争などの有事
地政学リスクともいいますが、たとえばある国で戦争が起きて、この先、経済状況がどうなるか分からないなど非常な緊張状態になってしまった場合、その国の通貨の人気は下がるでしょう。
反対に安定している国の通貨の人気が高くなります。
ちょっと前までは有事のドル買いと言って、戦争や紛争が起きるとアメリカドルを買う風潮があったのですが、2001年の同時多発テロ以降は、有事のドル売りになることが多いです。

以上のように為替レートは本当に様々な要因で変動します。